私サトイモ自身が、30歳手前でIT業界に未経験で飛び込みました。テストエンジニアから始まったキャリア、今は開発でプロジェクトマネージャーをしています。
そんな自分自身の経験を踏まえて、テストエンジニアから始めるITキャリアをご紹介したいと思います。
最初の一歩は?
当ブログでは「未経験からITエンジニアを目指す」あなたへ、キャリアのスタートに「テストエンジニア」をおすすめしています。
それではなぜテストエンジニアがおすすめなのか?
今回はその理由をお伝えするとともに、最短で目標達成するための第一歩を踏み出すヒントを紹介します!
ITエンジニアの職種をざっと確認!
IT業界にはさまざまな職種が存在し、それぞれが異なる役割を担っています。
まずは、ITエンジニアとして働く上で知っておくべき代表的な職種について簡単にご紹介します。
テストエンジニアの魅力とは?
これらの職種の中で、特に未経験者におすすめなのが「テストエンジニア」です。
理由としては、未経験に対する求人が多いことや、幅広いスキルが身につくことなど…たくさんあるのですが特におすすめな理由をこれからお伝えします!
未経験でのキャリアのスタートに「テストエンジニア」がおすすめな理由とは?
①圧倒的な敷居の低さ!
テストエンジニアの求人は他の職種に比べると実際に「未経験歓迎」の求人が多いです。
実務面でも、ExcelやPC操作に問題がなければとりあえず作業はできますし、プログラミングの知識がなくても、論理的な思考力と問題解決能力があれば必ず活躍できます!
②昇進、昇給を狙いやすい!
未経験歓迎の求人が多いということは、実際に「未経験から始めたエンジニアが多い」ということ。
IT関連の知識にはばらつきがあるものの、テストで実際に必要な経験は誰も持っていないので、そこから先で活躍できるかどうかは「やる気」に左右されやすいのです。
これは言い換えればあなた次第でどんどん活躍できるということです!
このように、多くの人が初心者レベルから始まるのであれば、そこから頭一つ抜け出すのは実はそこまで難しいことではないんですね。その具体的な方法も別の記事で解説していきます。
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③実際のソフトウェア開発の現場が見られる!
ソフトウェアは「プログラマーが黙々とクリエイティブな感じでキーボードを叩く」ことによって作らているのでしょうか?
もちろんそういう場合もあるとは思いますが、多くの場合は沢山の人がいろいろな役割で開発に参加しています。
そういった開発が実際にはどんな環境で行われているのかは、未経験の状態ではなかなか想像がつきづらいですよね。
テスタエンジニアになる場合、大きくふたつの選択肢があって、下記のどちらかになると思います。
テスト専門会社に入る場合、いくつものプロジェクトを渡り歩いていくのが普通です。
開発会社のテストチームに入る場合も、その会社が複数のプロダクトを持っている場合、テストチームはそれらのプロダクトすべてを担当していることも多いので、結果的に複数のプロジェクトに関わることになると思います。
また、「テストの期間はプロジェクトの最後の方に短期間だけ取られている」という場合も多く、これらのことを考えると「テストエンジニアは多くの開発プロジェクトへの参加経験を積みやすい」といえます。
いろいろなプロジェクトへの参加経験は、以降の転職での職場選びスキルの向上に直接つながります。
未経験の業種への転職でよくある「こんなはずじゃなかった…」を防げることを考えると、これは大きな利点です!
④幅広いソフトウェア開発の知見が得られる!
テストを通して、ソフトウェア開発の全体像を把握することができます。テストで経験したり考えなければいけないことは例えば下記のようなものです。
などなど…。
開発現場にもよりますが、今のソフトウェア開発は分業が進んでおり、それぞれの役割はそれぞれのスペシャリストが担っていることが多いです。
その点テストエンジニアは、それらのスペシャリストたちが作った部品を組み上げた「最終的な出力」を相手にすることになり、全体像を把握しやすいのです。
全体像を把握することで、今後プロジェクトをマネージメントするような場合にも、もちろん有用ですが、先ほど挙げた例で言えば、
- UI/UXのようなユーザビリティのテスト ⇒ フロントエンドエンジニアやWebデザイナーになるときに役立つ!
- セキュリティにまつわるテスト ⇒ プログラマーやネットワークエンジニアになるときに役立つ!
- スマホの端末依存のバグなどのテストの経験 ⇒ 個人開発者やプロジェクトマネージャーになるときに役立つ!
のようにさまざまな場面で役に立ちます!
⑤他職種へのキャリアチェンジが比較的ラク!
テスターとしての経験を活かしてプログラマーやプロジェクトマネージャーなど、さまざまなキャリアパスに進むことができます。
ただし、「④幅広いソフトウェア開発の知見が得られる!」で書いたようなものは「ある工程でどういう問題が起こりやすいのか?」という知見です。
なので、その経験だけで他職種になれるわけではないのですが、これを知っていることで実際に起こりがちな問題を回避しやすくなるという効用があります。
このことは実は大きくて、他職種になったときに自分の仕事の質を上げやすいということに他ならないのです。
また、例えばWebデザイナーになりたい場合に、プロのデザイナーがどう仕事をしてどういう立ち振舞をしているのかを見れるのがすごく大きいです。
それに、完全に未経験で始めるよりは「UI/UXの知見がある」「デザイナーの仕事を現場で見て憧れた!」などと言うことが出来れば、面接にも説得力が出てきます。
本当にメリットだけなの?
キャリアのスタートをテストエンジニアとすることで、生じるデメリットもあります。
こちらもしっかり把握したうえで、キャリアのスタートについて考えてみてください。
初期の給与が低くなりがち
これは未経験でも入りやすいことの裏返しです。最初から多くの給料をもらうのは基本的には難しいと思ってください。
当ブログでは昇進、昇給、別職種への転職などを目指すことを最初から視野に入れているので、キャリアパスについては別の記事で解説していきます!
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現時点でプログラマーやWebデザイナーを目指す場合は遠回りになることも
既に目指したい職種が明確になっている場合は単純に遠回りになってしまうこともあります。
当ブログでは「テストエンジニアからの更なるキャリアチェンジ」というルートをおすすめしていますが、直接プログラマ―やデザイナーを目指すルートについても別の記事で解説していきます。
まとめ
今回はキャリのスタートとして「テストエンジニア」を選ぶことのメリット・デメリット両方をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
IT業界にはさまざまな職種があり、それぞれが重要な役割を担っています。当ブログでは本記事の理由から総合して「未経験であればテストエンジニアから始めるのが圧倒的におすすめ!」と考えています。
とはいえ、何事にもメリット・デメリット両方あるもの…最終的には自分で判断できるようになるのが大事だと思っています。
このブログではその判断の助けになれるような記事を今後も書いていきますので、目標達成に向けて一緒に頑張りましょう!
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