【テストエンジニア】転職後の働き方をイメージしてみよう!【レベルアップを目指すロードマップ】

転職後のロードマップ記事 未経験からのIT挑戦!

以前『「テストエンジニア」から「なりたい自分」になるロードマップ』と称して、未経験の状態からテストエンジニアに転職するまでの道のりについてお伝えしました。

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ただ、実際には「転職してからが本番」なのは言うまでもありません。

そこで当ブログでは、未経験でIT業界を目指す皆さんに下記のような、「なりたい自分」になる道筋をおすすめしています!

サトイモ的「なりたい自分」になるためのオススメ3STEP
  • STEP1
    まずはIT業界に乗り込もう!

    とにもかくにもIT業界に入ってしまいましょう。2~3年頑張れば、未経験の状態では候補から外すしかなかった「経験2年以上」などの求人が全て選択肢に入ってきます!
    キャリアのスタートはテストエンジニアがおすすめ!

  • STEP2
    IT業界で給料を稼ぎながら経験を積もう!

    働く理由は人それぞれですが、安定してお金を稼げるということは多くの人にとって重要だと思います。未経験で仕事を始めた場合、給与は低めに設定されていることも多いかと思いますので、まずは経験を積んでベースの給与を上げることを目標にしましょう!
    この記事で解説します!

  • STEP3
    更なるスキルアップを目指そう!

    STEP2の途中から、テスト特有の知識ではなく、IT全般の知識が必要なタイミングがやってきます。これらは別職種を目指す場合に役立ちますし、テストエンジニアのスペシャリストを目指していく場合にも大いに役立ちます!
    別の記事で解説予定です!

今回の記事ではSTEP2の「IT業界で給料を稼ぎながら経験を積もう!」という部分についてお伝えしていきます!

テストエンジニアとしてのレベルアップを目指すロードマップ

💡POINT : テストエンジニアになったらまずはスキルアップして昇給、昇格を目指そう

テストエンジニアとしてレベルアップするための10STEP
  • STEP1
    分かりやすく、簡潔な文章を書けるようになろう!
  • STEP2
    テスト系資格を取ろう!
  • STEP3
    文字コードやCSVなど、実戦での必須知識を学ぼう!
  • STEP4
    タスク管理を制して仕事の質、速度を改善しよう!
  • STEP5
    表計算ソフトを使いこなしてデータを分析しよう!
  • STEP6
    HTML、CSS、Javascriptで簡単なWebページを作ってみよう!
  • STEP7
    プログラミングに入門してみよう!
  • STEP8
    クライアント、サーバー、データベースについて知ろう!
  • STEP9
    テスト設計の経験を積もう!
  • STEP10
    興味の範囲を広げよう!

最初の「テストエンジニアを目指すロードマップ」より少しだけ本格的になっていますが、ひとつひとつ説明していきます!

※後半は少し専門的な内容も出てくるので、ご自身の現在のスキルに応じてさっと目を通すぐらいでも大丈夫です。

STEP1. 分かりやすく、簡潔な文章を書けるようになろう!

  • 字下げなどを含む、文章作成の基本を知る
  • メールの書き方、不具合報告の書き方について学ぶ
  • 報連相の心構えを知る

「コミュニケーションスキルが大事」という話題では「喋り方」にフォーカスされることが多いと思うのですが、エンジニアのお仕事は想像以上に文字でコミュニケーションすることが多いです。ここをおろそかにしていると「話が通じない人」になってしまうので重要ポイントです。

STEP2. テスト系資格を取ろう!

  • 「JSTQB FoundationLevel」を取得する
  • 「IVEC テスター」を取得する

いずれも基礎レベルの内容なので、概ね半年~1年以内での取得を目指したいところです。
テストエンジニアとしての実務経験があればそこまで難しい試験ではありません。
資格取得は会社で補助が出ることも多いので働き始めてからの取得がおすすめですよ!

STEP3. 文字コードやCSVなど、実戦での必須知識を学ぼう!

  • 文字コードについてざっくり知る ※Shift-JISとUTF-8について
  • Excelやテキストエディタで文字コードを変更する方法を知る
  • CSVの書式や用途について知る
  • CSVを編集する方法を知る

「文字コード」や「CSV」は普段は触れることが少ないと思いますが、ソフトウェア開発ではよく出てきます。そしてトラブルが起きやすい部分でもあるので知識を入れておきましょう!

STEP4. タスク管理を制して仕事の質、速度を改善しよう!

  • 「緊急度・重要度のマトリクス」でのタスク管理手法を知る
  • 「ブレインダンプ」で効率を上げる手法を知る
  • 「KPT」を実施してタスクを精査する方法を知る

リモートワークに入れていない人はここを頑張ることで「リモートワークでも任せられる人材」であることをアピールできます。
逆にタスク管理が苦手だと思われてしまうと、いわゆるマイクロマネジメントをされる可能性も高まり働きづらくなってしまうことも…。
そうでない場合でも、業界的にタスク管理は重要な要素なのでしっかりと取り組みましょう!

STEP5. 表計算ソフトを使いこなしてデータを分析しよう!

  • 予定されている作業の「作業時間の見積もり」を作成し「実績」を残す : 自分の見積もりと実績の差分について分析する
  • テスト実績についてピボットテーブルなどを利用して分析する

自分に割り当てられた作業の見積もりができないと、他人の作業の見積もりもできません。
他人の作業について管理できるようになると一気にキャリアに広がりができますし、管理系の仕事はしたくないという場合でも有用なスキルなのでぜひ身に着けてほしいです。
テスト実績の分析はやや難しいですが、別の記事で解説予定です。

STEP6. HTML、CSS、Javascriptで簡単なWebページを作ってみよう!

  • 簡単なHTMLを書いてみる
  • CSSでスタイルを当ててみる
  • Javascriptでボタンクリック時の動作を実装してみる
  • ブラウザ開発者ツールで確認できる情報について知る

案件として非常に多いWebアプリケーションの基本的な部分について学んでみましょう。
Webページを作れるようになることが目的ではなく、構造についてざっくりでも知ることで今後のステップで登場するテスト設計に繋げていくことが目的です。
最初はProgateの無料部分をやってみるのをおすすめします。

STEP7. プログラミングに入門してみよう!

  • コマンドプロンプトやターミナルを使えるようになる
  • 開発が実際に何をしているのかを体験してみる
  • 言語の入門書を一冊読んでも何も作れないことを知る

「プログラミング」は「なんだかよく分からない魔法」ではないことが分かると、IT業界の見え方がずいぶん変わると思います。
前のステップと同じく、今後のテスト設計に活かすことも目的の一つです。

STEP8. クライアント、サーバー、データベースについて知ろう!

  • クライアント、サーバー、データベースの役割について調べてみる
  • 「CRUD」が何かについて調べてみる
  • APIで通信について学ぶ、APIを叩いてみる
  • XAMPPなどのツールでサーバーを立ててみる

おそらくここまでのステップでは、主にブラウザやスマートフォンアプリを触ることが多いのではないか?と思います。
サーバーやデータベースについて調べておかないと、次のステップに進んでも「なんだかわからないまま」作業することになったり、仕事の質が上がらず辛くなりがちです。

STEP9. テスト設計の経験を積もう!

  • テスト設計ができるようになる
  • 開発資料やこれまでのテスト実績を基にテスト観点について議論できるようになる

ここまで「テストエンジニア」とひとくくりでお伝えしていましたが、STEP8までは正確には「テスター」と呼ばれる「作られたテスト仕様書を基にテストを実施する」役割を想定しています。
「テスト設計」は言葉どおりテストそのものを設計することです。
このSTEP9で止まってしまう人も出てくるぐらい、壁になる部分ではありますが、昇給にも繋がりますし、しっかりサポートしていきますので頑張りましょう!

STEP10. 興味の範囲を広げよう!

  • 色々なアプリやサービスを触ってみる
  • 技術ブログに書いてあることを実際にやってみる
  • 興味を持ったことを上長などに伝えて、新しい経験に繋げようとしてみる

自分が興味関心があることを職場にアピールしてみましょう。
実際に経験すると今後のキャリアへの糧になりますし、いろいろなことに興味を持っていること自体が職場で評価を得られやすいです。
例えばWeb系のエンジニアを目指すならPHPでサイトを作ってみたり、ゲームに興味があるならUnityでアプリを開発してみてもいいかもしれません。


ここまでが「テストエンジニアとしてレベルアップするための10STEP」でしたが、いかがでしたでしょうか?

「思ったよりも難しい内容は無い」と思ったかもしれませんし、「ワケガワカラナイヨ!」となった人もいるかもしれませんね…。

今回のロードマップを難しいと感じるかどうかは、現時点のIT系の知識量に左右される部分ですが、私の見解としては「すべてをゼロから一定以上のスキルに持っていくのはそれなりに骨が折れる」といったところです。

また、こちらのSTEP10あたりから一気に世界が広がります。今まで選択肢に入らなかったことが一気に選択肢として現実味を帯びてくるのがこのころで、テストエンジニアとしての未来も広がりますし、それ以外の職種への足掛かりも見えてきます。

これらの各ステップについても各記事でひとつひとつお伝えしていきますので、ぜひそちらの記事も読んでみてくださいね!(鋭意作成中です…!)

テストエンジニアでもっとレベルアップしたい!

当ブログでは未経験でテストエンジニアになったあと、ひとまず「テスト設計」と「テスト実行管理」ができるようになることを目標に置いています。そして、今回ご紹介した「テストエンジニアとしてのレベルアップを目指すロードマップ」については「テスト設計ができるところまで」を対象としています。

ここから先は

  • プログラマーを目指したい!
  • デザイナーを目指したい!

など多様な道がありますが、実は「テストエンジニア」という枠組みの中でも目指していける選択肢があるので、少しだけ紹介しようと思います!

テストエンジニアのスペシャリストになりたい!
  • テスト自動化の専門的な知識と経験を身につけて、「テスト自動化エンジニア」を目指す!
  • テスト分析の専門的な知識を身につけて「テストアナリスト」を目指す!
  • テスト業務管理の専門的な知識と経験を身につけて「テストマネージャー」を目指す!
  • 「箱根の直線にさ…鬼が出るってウワサ知ってるかい?」的な知る人ぞ知る「テストエンジニア」を目指す!

それぞれについて詳しくご説明はしませんが、ここではテストエンジニアの中でも専門性を突き詰めていくことは十分に可能だということを知っていただければと思います!

「なんだか分からないけど誰にも見つけられないバグを見つけまくる」という鬼テストエンジニアは実際に居ます…笑。ちょっと茶化して書いてしまいましたが、彼らの活躍はすさまじく、なかなかその方法論を言語化することも難しいので「鬼」と表現しています…笑

まとめ

さて、今回は「テストエンジニアとしてのレベルアップを目指すロードマップ」として、未経験からテストエンジニアになったあとに昇給昇格を目指していく道筋をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ここで紹介したロードマップの各ステップについても、今後くわしく解説していきますので、ぜひそちらも読んでみてください!

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